僕が学生の時、後輩に見せてもらった一冊の画集が
それまでのイラストのスタイルからガラッと変わったきっかけとなった。
それほどの衝撃的なものだった。
それまでイラストは、
モノクロでペン画しか描いていなかった。
その頃はスランプでイラストもほとんど描けない状態がだった。
なにをどう 描いていいかわからない頃で、白い画用紙が怖かった。
なにかを変えたいと 日々悶々としていた。
色を付けたイラストはどうか?
しかし、筆使いがうまくないし、楽しくなかった。
第一、色彩感覚も自信がなかった。
そんな時のこの画集のショックは衝撃的だった。
色鉛筆の存在を改めて知った。
それはアメリカ色鉛筆協会というところが出した本。
ページをめくる度に色鉛筆の可能性が溢れていた。
鳥肌がたった。
その瞬間までの色鉛筆のイメージは小学生使うオーソドックスな画材。
という感じだったし、プロはスケッチに使うくらいのものという
くらいの認識だった。
直感でこれだ〜!!と思った。
それから色を使ったイラストを描き始めた。
試行錯誤を繰り返しながら今の画風になった。
新しい発見というのは、
もしかしたらものすごく身近なものだったり、
見慣れたものなのかもしれない。
この身近な発見を思い出すと初心にもどるような気がする。